「溶ける・食べる・消える」
溶ける言葉
食べる言葉
消える言葉
暑い、とにかく暑い。
もう「あつい」っていうだけで暑いし、
「あつい」っていうのも体力を消耗する。
そんなとき、
代わりにバターに「あつい」って言わせるという荒業。
言葉が、溶ける。
今回溶けてなくなるのは、「あつい」という一語。
まさにお気持ちを表明するバター。
言葉が溶けてなくなれば、
「あつい」も、いっしょに消えてくれる。
——ちょっと無理があるけど、そういうこと。
こんなもん誰が買うんだよって?
そんなの決まってる。
自分で食うんじゃない、誰かにプレゼントするんだよ。
バターに代弁させて、気持ちを軽くしてもらう。
夏しか贈れない、夏しか届かない、そんな気持ち。